私たちはしばしば、自己の利益ばかりを追求しすぎ、本当に大切なモノを
見失ってしまう。
―さかのぼる事約20年前、社会はバブル寸前期であった。たくさんの開発計
画の話が持ち上がり、多くの木々がなぎ倒され、私たちの生活環境が少しずつ
変化していった。大半の人々はその移り行く環境の変化をただ受け止めるのみ
であったが、自然の悲痛の叫びを聞き逃さなかった人もいた。
このF.A.N.もまた、そのような学生たちのつながりによって作られた。
ここではF.A.N.設立の経緯を紹介する。
S40年代 設立の動機と将来像 野鳥保護チーム・FAチーム時代
S50年代 名前の由来 ↓
S60年代 立ち上げてすぐの頃のF.A.N.
この記事の作成にあたり、初期のF.A.N.を知る以下記載の方からお話を
伺った。
高橋巧一さん
85年日大1年のときに自保研に入部、初代事務局長。
A.N.の立ち上げのリーダー。卒業後、自ら会社を立ち
上げ、現在は企業側に立って、事業として自然保護を
実践している。
青木伸夫さん
88年に駒沢大学に入学。学生バードソン終了後から
91年までF.A.N.の活動に携わった。現在は小笠原諸
島にて自然保護に従事。
長岡滋雄さん
北海道在住。高校時代から自然保護にボランティアと
して携わる。F.A.N.のメンバーとは設立以前からウトナ
イ湖でのワークキャンプを通して交流があった。現在、
北海道霧多布湿原センターに勤務。地域ぐるみでの湿
原保全を行っている。