F.A.N.設立の時代背景
          F.A.N.設立時の社会と自然保護

  F.A.N.の活動とは、社会と向き合い、その時期その時期の自然保護運動に必
  要とされていることを見出して形にし、社会に働きかけをすることだと言える。
   では、設立当時のどのような社会の状況がF.A.N.を生んだのか。

  ここでは設立の背景といえる発足当時の社会状況を、自然保護運動と、それ
  にかかわる学生の変遷を追いながら、簡単に紹介した。
S.40年代の社会と自然保護

戦後、高度経済成長にともない、多くの自然が破壊されてきた。
昭和40年代(1965年頃から)は、自然破壊をともなう「開発」と自然を守るための「反
対運動」の最も過酷な戦いの時代であった。
 千葉県の干潟埋め立ての反対運動や、公害問題への反対運動も盛り上がった。自然
保護のためのデモも行われた。日本野鳥の会の自然保護団体としての財団法人や自然
保護協会が生まれたのもこの時代である。

しかし、自然保護敗北の時代でもあった。経済重視であり、開発の波があまりにも大き
かったのである。 このころの学生は、反対運動の最前線に立っていた。千葉県新浜の
反対運動の最前線に立っていたのも、農工大の学生たちだった。                   
     
                                         top
                                            next