『バードソン』と聞いて、皆さんはどんなものをイメージされるでしょうか？
『バード』はもちろん『鳥』のことですが、『ソン』は何でしょう？
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正解は『マラソン』の『ソン』です。
『バードソン』とは『バードウォッチング（bird watching）』と『マラソン（marathon）』を掛け合わせて作った造語で、【birdathon】とつづります。
バードソンは、もともとは自然保護先進国であるイギリス発祥の”競技”です。チームを作って、一定時間内に何種の野鳥を発見することができるか？を競うゲームとして始まりました。
このバードソンが酪農学園大学教授であるマーク・ブラジル博士により日本に紹介されたのはおよそ２０年前のこと。
記念すべき第１回学生バードソンは、1988年、北海道釧路湿原の丹頂鶴を保護するための施設、（財）日本野鳥の会の「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を支援するために開催されました。
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『学生バードソン』の大きな特徴は、これが”自然保護チャリティーイベント”である、ということです。毎年、日本各地で精力的に活動している民間の自然保護団体を募金先として選び、競技をはじめとした一連のイベントで皆様から募金を集め、お預かりした募金を全額寄付する、という形です。
昨年2006までの18回の開催で、のべ19,357人の方々から計15,058,904円の募金をいただき、日本各地の自然保護に役立てていただきました。また、NEC様からは、社会貢献活動における地球環境保全活動の一環として、1994年から協賛をいただき、大きなご支援をいただいています。
各地の自然保護活動を支援するとともに、「自然に触れる。自然を守る。」という考え方を、より多くの人と人に広めていきたい。そのような思いから、学生バードソンは開催されています。 |
これまで、「バードウォッチングを通じて、楽しく自然に触れながら、日本各地の自然保護に貢献していく」ことをイベントの趣旨として、数え切れないほどの方々のご厚意とご支援に支えられながら、毎年１回の開催を実現してきました。
19回目の開催となるこの『NEC学生バードソン2007』では、これまで以上に参加者・募金者の方々をはじめとした協力者の方々との交流を大切にし、より幅広い層の方々に楽しんで、共感していただけるイベント作りを目指しています。
今年の募金先は ”NPO法人トラストサルン釧路”。北海道の釧路湿原を保全していくために、ナショナルトラスト活動（※）をはじめとした、様々な活動を行っている団体です。
釧路湿原は、丹頂鶴をはじめとした数多くの希少な生き物が生息し、美しい景観を残す日本の宝であるとともに、膨大な数の渡り鳥の渡りの中継地として、世界の自然を支える一大拠点でもあります。
是非、「募金先の紹介」をご覧になって、美しい広大な釧路湿原と、そこに暮らす生き物たちをイメージしてみてください。
その自然がいつまでも、そのままで、そこにあるために、皆様のご協力が必要です。自然に詳しくなくても、鳥に詳しくなくても、大丈夫！！
参考図書の紹介や、初心者向けバードウォッチングコースの紹介なども今後更新してまいりますので、ぜひお気軽にご参加ください。
ぜひとも『NEC学生バードソン2007』への皆様のご協力をお願いいたします。
（※ナショナルトラスト活動…各地の市民が、募金などによる買い取りや、所有者からの遺贈・寄贈、自治体への交渉などを通じて、自然的・歴史的に重要な土地を保護地として確立することで、それらを破壊から遠ざけ守っていく運動） |
「ＮＥＣ学生バードソン２００７」が今年も多くの参加者を得て、自然保護に通じるすばらしい活動として成功裡に開催されましたことを大変うれしく思います｡
当社ではこのイベントを環境教育支援活動の一環として、９４年から継続支援させていただいていますが、学生による、学生のためのイベントとしてすっかり定着してきたことと思います。参加者や募金額の目標をたて、その目標達成に向けて、一生懸命活動してくれた実行委員の皆さんには感謝申し上げます。
また来年度は新しいスタッフとなりますが、ノウハウを伝え合いながらも、新しい視点に立って企画して、自然保護のネットワークを広げて欲しいと思います。
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ＮＥＣ ＣＳＲ推進本部 社会貢献室
山辺 清和 |
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