2013夏ワークキャンプ報告
2013夏 根室ワークキャンプ 報告



【期間】9月2日(月)〜9月8日(日) 6泊7日

【受け入れ先】
北海道根室東梅115−1
(財)日本野鳥の会 野鳥保護区事業所
・松本潤慶さん
・岩坂菜奈さん
・大森貴史さん
・山岸洋樹さん

【参加大学】
日本大学・桜美林大学・恵泉女学園大学・東京農業大学 (4大学6名)

【作業内容】
・カエル池修復
・ネズミの隠れ家作り
・野鳥保護区内管理用道路補修
・シマフクロウ採餌池つくり
・野鳥保護区内、湿原のゴミ拾い
・除間伐地における林内のササ刈り

【その他の活動】
・アイスブレイク
・山本さんによるシマフクロウレクチャー
・野外セミナー
・懇親会
・自然保護セミナー

【7日間の活動内容】
1日目
午後:買い出し
   オリエンテーション(根室について・野鳥保護区事業所の活動・作業について)
夜 :アイスブレイク

2日目
午前:野鳥保護区内管理用道路補修
午後:野鳥保護区内、湿原のゴミ拾い

3日目
午前:ネズミの隠れ家作り
午後:カエルの池補修
夜 :シマフクロウセミナー

4日目
午前:野外セミナー
午後:野外セミナー
夜 :懇親会

5日目
午前:池造成
午後:池造成
夜 :自然保護セミナー

6日目
午前:池造成
午後:ササ刈り

7日目
午前:大掃除・全体振り返り・解散

【作業報告】
○野鳥保護区内管理用道路補修(渡邊野鳥保護区フレシマ)
 野鳥保護区の管理用道路は、巡回や調査、観察会などで使用するため、年月と共に道が荒れてしまっている状態です。そこで道に砂利などを引き道の凸凹が少なくなるように修繕しました。

皆で砂利を運んで道を平らにしていきました!
○野鳥保護区内の湿原のゴミ拾い(渡邊野鳥保護区フレシマ)
 保護区内の湿原には、東日本大震災の津波や高波によりゴミが漂着しています。今回は湿原部分がタンチョウの繁殖区域でもあることから、生息環境の改善をするために湿原のゴミ拾いを行いました。

釣り糸・漁の網などタンチョウが食べると危険なものが…落ちています。

こんなにたくさん回収できました!!
○ネズミの隠れ家作り(渡邊野鳥保護区フレシマ)
 冬場に餌となるネズミ類を見つけやすい環境を作るために、森林内にネズミの隠れ家を作ります。今回はどのような形状が有効か検証するための準備として隠れ家を作りました。

丈夫なものができるように土台作りからしっかり作ります。

木を組み合わせて完成!
○カエル池補修(渡邊野鳥保護区フレシマ)
渡邊野鳥保護区フレシマにはシマフクロウが早春に餌とするエゾアカガエルを見つけやすい環境を作るために森林内にカエルの産卵池が造成されています。今回は産卵期が終わり破損も見られるため、泥を取り除く、シートを整える補修作業を行いました。

池の泥を除去しています。

整備完了!
○池造成(渡邊野鳥保護区フレシマ)
 今後シマフクロウの採食地となるような冬場でも凍らない池を目指して池を作成しました。

塩ビパイプを通して上流から水を引き、冬場に池が凍らないように一工夫します。

木の板を使って水の流れをせき止めます。

土嚢を運んで補強もします。

池の完成、なんと水が約90cmもたまりました!
○ササ刈り(渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)
 野鳥保護区には二次林が多くあり、その林内は幹が込み合い、高木層のみで林冠が塞がれている状態です。そこで林床に芽生えた広葉樹の幼木の生育を促すためにササを刈り取りました。

表土を剥ぎ、根を取り除いています。
【その他の活動】
○山本さんによるシマフクロウレクチャー
シマフクロウの研究をしている山本さんにシマフクロウの生態や保護について貴重なお話を聞かせて頂きました。

シマフクロウセミナーの様子
○野外セミナー
根室を1日かけて受け入れ先の方に案内をしていただきました。
事業所→春国岱ネイチャーセンター→春国岱木道を散策→風力発電所→花咲灯台車石→根室市歴史と自然の資料館→納沙布岬→事業所

根室には風力発電とバードストライクの問題があります。

野外セミナーでは、根室の自然や歴史、開発問題について実際に見て学ぶことが出来ました!
○懇親会
 受け入れ先のレンジャーの方々と自然保護や将来のことなど様々なお話を聞かせて頂ける場となりました。

○自然保護セミナー
 ワークキャンプで行っている作業を通じて自然保護とは何かということについて意見を出し合い、考えました。


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