2012夏ワークキャンプ報告
2012夏ウトナイ湖 ワークキャンプ 報告


【期間】
8月22日(水)〜27日(月) 5泊6日(22日フェリー泊)

【受け入れ先】
北海道苫小牧市植苗150-3
(公財)日本野鳥の会
「ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター」
・原田 修さん
・中村 聡さん
・篠原詩織さん
・安田千夏さん

【参加大学】
 日本大学、東京農業大学、東海大学、恵泉女学園大学(4大学6名)

【作業内容】
 オオアワダチソウ抑制管理調査
 オオアワダチソウ除去作業
 看板撤去

【その他の活動】
ラムサール条約セミナー
野外セミナー
合意形成セミナー
 自然保護セミナー
 懇親会

【6日間の活動内容】

<0日目>
午後:大洗港出港
 夜:合意形成セミナー、

<1日目>
午前:苫小牧港着
午後:オリエンテーション
 夜:セミナー「ラムサール条約とウトナイ湖における意義」

<2日目>
午前:オオアワダチソウ抑制管理調査
午後:オオアワダチゾウ抑制管理調査

<3日目>
午前:オオアワダチソウ除去作業
午後:看板撤去作業
 夜:懇親会

<4日目>
午前:野外セミナー
午後:野外セミナー
 夜:自然保護セミナー

<5日目>
午前:大掃除、全体振り返り、解散

【作業の成果】

■オオアワダチソウ抑制管理調査
09年から行われている調査の継続で、オオアワダチソウの抑制状況と、在来種への影響を検証するために行いました。
1m×1mの方形区内の植生調査、オオアワダチソウの本数の記録、上位20本の長さの計測を行いました。

2mを超える高さのものもあり、計測も一苦労。

■オオアワダチソウ除去作業
 外来植物のオオアワダチソウが繁茂し、在来植物を駆逐している状況にあり、希少な草原性鳥類の繁殖地に影響を与える恐れがあるため、オオアワダチソウを除去することで、在来植生を守り、生態系を保全することを目的として行いました。

せっせと引き抜いていきます。
7550本を抜きました!!

■看板撤去作業
 看板の機能がなくなり不要となったため、撤去作業を行いました。


【その他の活動】

○合意形成セミナー
 「月面上を200マイル移動するために必要なもの」を重要度順にランク付けしていきます。みんなで意見交換をしながら、一つの答えへとまとめていきます。

ウトナイ湖ワークキャンプならではの船での様子
みんなで考えることで、答えがNASAの模範解答に近づいた!

○自然保護セミナー
自然保護を行う上で、どんなアプローチ方法があるのか、今回行った作業はどんな意味があるのか、意見交換を行いました。

色んな意見が出てきて楽しいですね。

○野外セミナー
ウトナイ湖・苫小牧地域を、一日かけて受け入れ先の方に案内していただきました。

美々川源流→シャムロックカントリー倶楽部→千歳環境センター→ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(昼食)→道の駅ウトナイ湖→苫小牧柏原展望台→メガソーラー実験施設→弁天沼東池群→弁天沼→道道上厚真苫小牧線工事現場→いすず南草原→ネイチャーセンター

豊かな自然環境と隣り合わせにある開発の現場を案内していただきました。その場所ごとに感じたことや、そこが今後どうなっていくのが良いのか、観光と自然の共存についてどう思うのか、とても考えさせられました。

美々川の源流:とても幻想的な場所でした。
鳥獣保護センター:ウトナイ湖の自然について、真剣に話を聞くメンバー。
弁天沼:ウトナイ湖で見られなくなった絶滅危惧種の鳥が観察されていますが、まだ銃猟が行われています。
苫小牧線工事現場:道路が開通すれば利便性は高まりますが、建設予定地では絶滅危惧IB類のアカモズが3〜4つがい営巣しています。

○懇親会
しこつ湖自然体験クラブ「トゥレップ」の方々や、ウトナイ湖でボランティアをしている地元の方々にお越しいただき、素敵な演奏を楽しみながら、たくさんのお話することができました。



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