2004年春のワークキャンプ

ウトナイ湖サンクチュアリ

チーフコーディネーター 土屋 史(千葉大学2年)

(写真は一番下にあります!)

<開催地> (財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ(北海道苫小牧市)

<開催期間> 2004年3月9日(火)〜16日(火)

<活動内容・成果> 「アカゲラ」と「シジュウカラ」の環境教育の紙芝居作りの完成


【紙芝居作り】

今回の作業は、ネイチャーセンターやウトナイ湖野生鳥獣保護センターにやってくる子供たちに鳥や自然に興味を持ってもらえるように、自然観察のツールの一つとして紙芝居を作りました。

ウトナイ湖で一年中見られる鳥ということで、「アカゲラ」と「シジュウカラ」を題材にして、“ゲラゲラ隊”、“ツピツピ隊”の2つの班に分かれ、まず題材の鳥を本や資料で調べた後、テーマ決め、絵コンテ(ストーリに組み入れる簡単な絵と文)を作り、絵コンテを並べ替えてストーリー展開を考えました。

どちらの班もみんなが納得できる良いものを作るために頭を悩ませながら取り組みました。下絵と台本作りを同時進行で進めた後、色塗りをして、台本をパソコンで打って完成!!

上演後もどうしたらよりストーリーをうまく伝えられるかを考え、工夫を加えていきました。みんなで話し合いをしながらより良いものを作る難しさ、楽しさ、そして自然保護や環境教育で伝えることやその伝え方を考え学ぶことができました。

【野外セミナー】

1日をかけて、ウトナイ湖を取り巻く自然やウトナイ湖と周りの自然とのつながりの現状を視察するために、長都沼、美々川源流、弁天沼周辺をレンジャーさんに案内していただきました。

野外セミナーの前夜に事前勉強会を行って、千歳川放水路計画や苫小牧東部開発のことを勉強していたので、実際に現場を自分の目で見て、より一層多くのことを感じ、考えることができました。

なかなか行くことができない美々川の源流では多くの人がその美しさに感動し、弁天沼では北海道の土地の広さと一度失われそうになった自然の再生力を実感しました。また人と自然の関わる自然保護の複雑さを学ぶことができました。

【今回の日程スケジュール】
3月8日(月) 大洗フェリーターミナル18時30分発
  9日(火)   フェリー内で献立表作成/アイスブレイク
        苫小牧フェリーターミナル13時15分着
        ウトナイ湖サンクチュアリでWC全体のオリエンテーション
        夜)懇親会
 10日(水) 紙芝居作り開始!
        午前:題材を調べる 
        午後:テーマ決め・絵コンテ作り
        夜)野外セミナー事前勉強会
 11日(木) 野外セミナー(担当 岡本レンジャー、葛西インターンレンジャー)
 12日(金) 紙芝居作りの続き・・・下絵・台本作り→色塗り
        夜)レンジャーセミナー
 13日(土)  紙芝居の色塗り
        夜)自然保護意見交換会
 14日(日) 午前:上演練習/ネイチャーセンターにて初上演
        午後:野生鳥獣保護センターにて上演/センター見学
           夕方:マガン観察会に参加  
        夜)ナイトハイク 
 15日(月)  紙芝居の修正・仕上げ
        夜) 打ち上げ!
 16日(日)   大掃除/WC振り返り
        終了・解散

<参加者の声>

倉持 綾乃(くらもち あやの・東京家政大学2年)

 “世界ってこんなに広かったんだぁ〜” 私がウトナイ湖に行って、とても強く思ったことです。このワークキャンプは私にとって今までにない大冒険でした。ずっと前からボランティアに興味を持っていたのですが、実際に行動に移せない、でも何かやりたい。そう思っていた時、ワークキャンプの話を聞き、参加してみようと思いました。

ウトナイでの8日間は、何もかもが始めて尽くしで、毎日が驚きと発見の連続でした。野外セミナーで雄大な自然を目の当たりにしたり、紙芝居作りを通してシジュウカラについて学んだり、夜のセミナーで自然保護を考えたり、自分の意見を人に伝えることの難しさを知ったり、ナイトハイクで夜の自然を満喫したり…自然保護や自然に関する知識がゼロに等しい私には学び得るモノが山ほどあって、とても有意義で充実した日々を送ることができました。

それから、人の優しさや協力することの大切さも強く感じました。一緒に行った仲間とは初対面だったのに、昔からずっと友達だったかのように仲良くなれ、たくさんの刺激を受けました。レンジャーさんたちともいろいろな話をして、とても良い関係を築くことができたと思います。みんなに感謝です。本当にありがとう。

今回、私はウトナイの雄大な自然の中で、たくさんのことを吸収し、自分を成長させることができたと思います。それは、私の周りにいた人々と自然のおかげです。これを機に、自然保護はもちろん、何事に対しても自分から積極的にチャレンジしていこうと決めました。そして、自分の意見をしっかり持ち、堂々と相手に伝えられるようになりたいです。

ワークキャンプに参加できて、本当に良かった。また機会があったら是非参加したいです。

吉田 誠一朗(よしだ せいいちろう・東京農業大学1年)

今回初めて参加したワークキャンプ。漠然と、春休み中に何かしたいと思って参加した中で得られたものは人との関わりについて、本当の意味での自然保護についてなど様々なものでした。」  メインの作業である紙芝居作りでは正直に意見を言い合い、自分の意見を伝える事の大切さを改めて痛感しました。そして、みんなの意見をまとめて作り上げた紙芝居は大成功し、上演会では見てくれた人たちにメッセージが伝わり、とても嬉しかったです。

また、野外セミナ−では自然保護についてと、それに対する業者、市民の思惑について学びました。そしてそんな人のエゴのあおりを受けている自然にも関わらず、ただ心から素晴らしいと思える自然を見て感動し、これが自分が守りたいと思っているものなんだという、当り前のことも考え直せる機会にも出会えました。

サークルでもなく、学校でもなく、バイトでもない特別な環境で学年も学部も異なる人たちが集まり自然保護という難しい問題について考え、取り組んでいく。そんな経験はワークキャンプでないとできないことだし、とても素晴らしいことだと思います。何より一生懸命、前向きに取り組むメンバーを見て人の良い面に多く気づかされたこと。それが今回参加した中で僕が得られた一番大きな物でした。

本当に、多くの事を教えてくれたウトナイ湖ネイチャーセンターのみなさん、紙芝居をみてくれた人たち、そしてワークキャンプに参加したメンバー、ありがとうございました!!!!

〈ウトナイ湖ワークキャンプ・垣間見情報!!〉
・フェリーの中からOちゃんの持ってきたお菓子のチョコエッグは大人気!?
この時期にしか見られないマガンの大群を見ました。
 
鳥に興味がなかったNたんやAぽんもこれには感動♪
・紙芝居の作業が完了した後、みんなで思いっきり雪合戦をしました。
 元気玉に打たれながら(なぜか)テラノサウルスとべジータが大暴れ(笑)
・懇親会ではレンジャーさんが私達の作った紙芝居を上演してくれました。
 名演技とアドリブに爆笑!

さあこれからウトナイ湖へ出発です! どれを紙芝居のストーリーに入れたらおもしろいかなぁ・・・。

野外セミナー中のレクチャー。やっぱりレンジャーの説明は上手!

野外セミナー、勇払原野の名無し沼でジャーンプ!
色を塗ると“ゲラ吉”が命を灯すのでした。 「ウトナイのゲラ吉のおはなし」始まり始まり〜♪
打ち上げーレンジャーさんとボランティアさんとの最後の夜です。 みんなの手で作った紙芝居はみんなのお気に入り☆