学生バードソン

〜学生パワーの爆発だ!!〜

 

瀬古 智貫(学生バードソン97実行委員長)

 

 『バードソン』・・・日本ではまだ馴染みの薄い言葉かもしれません。これは「マラソン」と「バードウォッチング」の合成語で、4人1組でチームを組み、一定期時間内に何種類の野鳥を確認できるかを競うイベントです。

 バードソンの面白いところは、これが単なるゲームではなく、募金集めのためのチャリティイベントだということです。チーム参加者は事前にスポンサー(募金者)を募り、各々のスポンサーに「1種類の野鳥を確認する毎に、○×円を募金する」と約束してもらいます。そして、バードソン終了後に募金してもらう仕組みです。こうして集められた募金は、自然保護のために使われます。

 『学生バードソン』はその名の通り、学生が主催するバードソンです。1988年に第1回目が開催されました。1994年からはNEC(日本電気株式会社)の協賛を頂き、全国規模で展開しています。

 学生バードソンには、さまざまな人々が自分に合った形で参加できます。全体の運営に携わる人、チームとして参加する人、募金する人・・・。このイベントは誰にでも参加しやすく、1988年から1997年までの8回の累計で、チーム参加者は約800人、募金者が約7000人、募金額は約550万円という成果を残しています。

 学生バードソンで集まった募金は、(財)日本野鳥の会を通じて「タンチョウ保護の拠点施設づくり」や「希少な鳥類の繁殖地の買い上げ」など、野鳥やその生息地の自然を守るために使われてきました。1997年の学生バードソンは、身近な自然である里山を守るために、5月に開催されました。

 私たちF.A.Networkは、学生バードソンを通して、「自然を愛し、自然を守りたいと思う仲間を増やし、学生という立場から自然保護に貢献すること」を目指しています。この考えに共感したあなた!

 学生バードソンで自然保護に大きく貢献してみませんか?

(せこともゆき)
1998年3月日本大学農獣医学部林学科卒業。
その後、北海道知床自然センターでインタープリター。
大和市泉の森に勤務の後、現在は東京港野鳥公園レンジャー。

 

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